私の伯母は霊感が強く、私が子供の頃は、よく怖い話を聞かせてくれました。
その中でもとっておきの実話を。
40年ほど前、大阪のとある一軒家の社宅に引越しをしようと下見に行った時のことです。
玄関に足を踏み入れたとき、なんだか暗くて嫌な感じがしたそうです。
ですが社宅なので文句も言えず、そのままこの家に決まりかけたそうなのですが、よく見たら天井に近い壁や
飾ってあった絵画の裏に、びっちりとお札が貼ってあったそうです。
伯母にしてみれば、やっぱり…という感覚だったらしく、その家に引越すことは止めたそうです。
また、お風呂で髪を洗っていた時に、誰かの手で一緒に髪を掴まれた事も何度かあるそうです。
他にも、布団で寝ていてうつらうつらし始めた頃に、突然ガクンと体が足の方に引っ張られた感じがしたそうです。
目を覚ますと、どんどん壁の方に向かって体が引っ張られていきます。
びっくりして隣に寝ている叔父を起こそうとしたそうですが、体の自由が利かず声もまったく出なかったそうです。
そのままずるずると引きずられて、壁に足がぶつかったところで解放され、やっと叫んでいた声が叔父に届き、叔父も驚愕。
何事かと思ったと。
一番衝撃的だったのは、私の弟が交通事故で亡くなって四十九日の法要の時、伯母が
「この前、私の夢枕にお父さん(私の祖父で亡くなっています)が立って、○○は今わたしの所に来てるから心配するな、って言ってた」
と話してくれたことです。
無事に成仏できるのだな、ととても安心したのを覚えてます。
先日十七回忌だったのですが、節目節目になるといつもこのことを思い出しますね。
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