私は仕事柄、高齢者の方と接しています。
怖い話と言えるかはわかりませんが、2人暮らしの高齢者の方のお話を。
そのご家庭では、おばあさんが重度の認知症を患っており、おじいさんが一生懸命お世話をしていました。
施設には空きがなく、自宅でお世話をする他なかったのです。
ある日、おじいさんの腰痛がひどくなり、大きな病院で見てもらったところ、末期の癌で余命3ヶ月との診断が下されました。
それでもおじいさんは、家に帰りたい、と懇願されていましたが、約2週間で他界されました。
その後、おばあさんは息子さん夫婦と暮らすようになりました。
が、息子さんは仕事が忙しく、お嫁さんは足が悪かったので、おじいさんも心残りだったのでしょう。
夜中に仕事をしていた私のすぐそばに、亡くなったおじいさんが静かに立っていて、私に向かってニコッと微笑みました。
目の錯覚かと思っていましたが、翌日、施設から電話が入り、急遽おばあさんの入所が決定したと連絡が入りました。
入所当日も、おばあさんはぐずることなく、スムーズに施設に向かわれましたし、何もかもがとんとん拍子に進み、驚きました。
私も大好きなおじいさんだったこともあり、全く恐怖は感じませんでした。
お嫁さんにこのお話しをすると、泣いて喜んでくださいました。
霊体験でもこんなに素晴らしい体験をさせてくれることもあるんですね。
おじいさんに感謝し、ご冥福をお祈りしている日々です。
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