【怖い話】建設現場の怪

私は建築関係の仕事をしています。

私には霊感がさっぱりなく、幸か不幸か何かを見たりしたことはないのですが、ほかの社員たちは様々なものを見てきたそうです。

とある建築現場での話です。

そこは一軒家とかではなくビル建設の大きい現場でした。

現場監督は一階にいて、左官屋さんが上の階でコンクリート均しをしていたそうですが、途中で止めて下に降りて来て、上がって行って作業を再開して、かと思ったらまた途中で止めて下に降りてきて…を何回も繰り返していたそうです。

何やってんだ、と監督も見ていたそうなのですが、ついには監督に泣きついて、一緒にいてくれ!と頼んだそうです。

彼が言うには、均したはずの場所を見ると、人の足跡がたくさん付いていて、均しても均しても何度も出てくるんだそうです。

しまいには、照明が消えてしまうことが繰り返されたとか…。

さらに、ほかの大きな現場でのこと。

夜間、川の向こう岸を大勢の人が歩いているのが何度も目撃されたそうです。

最初は皆、職人さんが帰ってるのかな~、なんて思ったそうですが、明らかに数が多すぎる。

そのうちに、着ている物も今の服装ではないという事に気付き、それ以降は目撃しても、速攻で無視したそうです。

最近では、内装屋さんが押入れを開けたら、人が丸まって入っていたこともあったそうです。

驚いて速攻押入れを閉め、再度開けたところ誰もいなかったり。

自分以外誰もいない現場で黙々と壁紙を張っていたら、知らないおじさんが覗きに来たとか。

あとで確認したところ、出入口の鍵もしっかりかけていたそうです。

また、現場写真で壁から顔を出して覗いている人が写っていた、とかも会社ではたまに出る話です。

一人で行くな、と言われている現場もあります。

最後にこれも最近の話です。

とある社員に不幸があったのですが、その際ほとんどの社員の家で、風もないのに物が落ちたり、子供が

「知らないおじさんが玄関から入ってきて、お世話になりました。って言って帰って行ったよ」

と言ったり、いろんな人の所にあいさつに出向いていたようです。

うちでも、誰も居ないのに人の気配が感じられました。

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