【不思議な話】鏡を割ってしまったから…

怪奇現象なのかどうかはわかりませんが、わたしが6歳のころの話です。

その日は家族みんな、引越しの準備をしていました。

父が荷造りをしていた時、割れないようにと、布団の間に母の鏡台の鏡をはさんでおいたのです。

でも幼かったわたしはそうとは知らず、ふざけて布団の上に乗って鏡を割ってしまいひどく怒られました。

このとき、外で遊んでいてあごを怪我した後でもあり、本当にさんざんでした。

そしてついに引越しの日。

新居に引越した日の夜、両親と寝ていたのですが、上から降りてくる妙な気配で目が覚めました。

何が見えていたのかは一切覚えていないのですが、恐怖心で家中を逃げ回っていたことは覚えています。

両親には何も見えないらしく、私をなだめてなんとか寝ついたのでした。

その一年後、弟が生まれたのですが、母は産後の肥立ちが悪く入院。

幼い弟と私は、祖父母の家で面倒を見てもらっていました。

そしてこの年の夏、雨が降り続いて川の水が増水し、堤防が決壊して我が家は家財すべてを失くす、という被害にあったのです。

鏡を割ったことが原因なのか判りませんが、以来鏡は大事にしています。

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