看護学生時代の話です。
夏休みに友人数名と旅行に行った際、とある民宿に泊まりました。
ごくごく普通のよくある民宿で、建物も部屋も清潔だし、従業員の人も親切だったのに、何故か
「ここは怖い。嫌だ」
と感じたのです。
結局、何かあったわけでもなく、無事に旅行も終わりました。
しかし、家に帰って改めて旅行案内を見たら、その民宿村は以前台風の時、土砂崩れで全滅した村落の跡地に、村おこしのために建設された、と書いてありました。
私は何かを敏感に感じ取ってしまったのかと思い、ゾッとしました。
その数年後、学校も無事に卒業し、とある病院で看護師として働き始めました。
新人の頃、夜勤をしていた時です。
先輩と二人で深夜に巡回をしていたのですが、突然先輩にひじを突付かれました。
「あのおばあちゃんと絶対目を合わせちゃだめだよ」
そう言われたのですが、私には何も見えませんでした。
あとで聞いたのですが、先輩いわく、前方からこちらをじっと見つめながら歩いてくるおばあちゃんがいたそうです。
ずっと前にこの病院で亡くなられた方だったらしく、ガン見されながらすれ違ったそうです。
数年後にその病院から別の病院に転職したのですが、そこは結核病棟がある病院でした。
勤務中に、明らかに白衣が昔風な看護士がオムツ交換をしていました。
それも入院患者も誰もいない病室で。
昔は結核は不治の病で、看護士もたくさん感染し亡くなったと聞いています。
亡くなってもまだ仕事をしていたのでしょうね。
また、自身のお産で婦人科に入院した時
「ママ」
と声がしてドアが開いたのですが、誰もいませんでした。
婦人科って産むばかりじゃないですもんね。
看護学校に通うようになってからいろんな経験をし始めたので、やはり何か関係があるのでしょうか。
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