私の母は、昔霊感が強かった時期がありました。
遠い親戚や近くのご近所さんが亡くなるたびに、我が家で異変が起こっていたんです。
部屋の窓や戸は全て閉まっていて、風もない夜に、突然カーテンが大きく揺れました。
まるで外から誰かがベランダの窓を開けて入ってきたようでした。
それほど大きくカーテンが動いたので、家族みんなで慌てて窓を確認しましたが、しっかりと鍵が掛かっていました。
当然、家中の窓や出入り口はすべて施錠されていて、風が通る可能性はありませんでした。
我が家の窓は二重窓ですし、もし風が通ったとしても隙間風程度で、そんなにカーテンが大きく揺れるほどの風が通るとは考えられません。
家族全員が目撃したのですが、結局
「きっと誰かに不幸があり、挨拶に来たのだろう」
ということで落ち着きました。
翌日、親戚の訃報が届きました。
亡くなった時間は、ちょうど我が家の異変とほぼ同じ時間でした。
またあるとき、母がとある夢を見たと話し始めました。
隣に住むおじさんが挨拶に来た夢だそうです。
夢の話をしたあと、母は
「隣の家暗くない?なんか黒く見える」
と言いました。
家族全員でその話しを聞いていたのですが、私たちもなんとなく何かを感じていました。
昼過ぎになって、隣のおじさんが 物置で自●していたことが分かりました。
そのほかにも、数回知り合いの不幸を予感しては、私たちに話してくれました。
いつの間にかそういう話は一切しなくなりましたが、多分私たちに気を遣って言わなくなったのでしょう。
実は私も、夢の中で遠い親戚の破産と離散を見て、母に告げたことがあります。
普段全く付き合いのない親戚だったので、生活の中で話題になるはずもない人たちなのですが。
その後一週間ほどで、その親戚が破産したとの話が、親戚筋から聞こえてきました。
私自身は意識していませんが、なんとなく他の人より何かが見えるような気がしています。
その何かとは、具体的に言えませんが、何かに見守られているような感じもあります。
他の方からすれば異常に見えるかもしれませんが、幽霊は存在すると思うし、霊視と呼ばれるようなことは現実にあると、私は思っています。
コメント