【怖い話】ヤバイ派遣先

私は派遣社員として働いているのですが、今派遣されている職場がヤバイです。

その職場は、ずっと昔は広大な墓地だった場所に建っているんだそうです。

職場の建物の横には寺もあります。

地形はまさに墓地の形で、その会社の敷地があるんです。

そこで働くようになってから、夜まで働くとなんだか後ろから視線を感じるんです。

地下に倉庫もあるんですけど、そこに行くと肩が重く感じます。

私は霊感はないんですけど、第六感みたいなものは結構外さないタイプなんです。

ただ、建物すべてがヤバイ雰囲気なのではありません。

建物の中心から北東方向の、中心に近い部分がどうもダメです。

地下の倉庫もその位置にあり、トイレもありますが、そこが一番ダメです。

中心から東側というか、東南の部屋もその次に苦手です。

自分が手に負えないものは、見えない、聞こえない、触れない、存在しない。

そう念じるといい、という自己暗示法みたいなものを職場の先輩に教えてもらい、毎日実践しているのですが本当にキツイんです。

でも、ある事情により三年間はそこで働かなければいけないので、逃げ出すこともできません。

こうして幽霊ネタに触れると、家でも肩に悪寒がするんです。

少し怪しいのですが、職場から帰宅する時、気休めで並木道の元気そうな大木に背中をこすりつけると、少し気持ちが楽になります。

その大木が、私の代わりに幽霊を連れて行ってくれる感じがするんです。

ちなみにその職場は、残業していると怪奇現象がある、気分がすぐれない、という社員の苦情もあり、20年程前にお祓いをしているそうです。

ただ不可解な不幸ごとはなく、そこにいる社員に不幸が続くという話はないようです。

どちらかというと、社内でも出世ポスト的な支社なので、出世して栄転していく人もいます。

不幸にはならないと思っても、毎日毎日怖いのです。

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