有名な怪談、百物語を実際やったことのある方はいますか?
私は高校生の頃、友達とほんの遊び心でやったことがあります。
放課後、友達の家にお邪魔して準備して。
と言っても突発的に「やろう!」と始めたので、ロウソクを準備してだとかそんな完璧にはできず、和室を真っ暗にした雰囲気作り程度でしたが。
でも4話5話…と順番に話していく内に、なんとなく部屋の空気が重く冷たい物に変わっていったように感じました。
もしかして私だけ?と思って黙っていましたが、話を進めていくうち、友達が突然
「もうやめよ!」
と叫び出し、20話ほどで中止しました。
私たちの身には何もなかったのですが、その叫び出した友達だけは二日間ほど高熱でうなされていました。
そして百物語で使った和室の畳には、覚えのない黒っぽいシミのようなものが浮かび上がっていたそうです。
熱の原因は単に風邪だったのか知恵熱だったのか、確かなことはわかりませんが、いずれにせよ二度とやろうと言わなくなった私たちでした。
その後何かの本で読んだのですが、怪談話を百話語り終えると「青行燈」という妖怪が現れるらしいです。
「この世」と「あの世」を繋ぐ霊道を開いて、百話全て話し終わると霊道が完全に開いてしまい、「あの世」へと連れて行かれるそうです。
怪談話をしている最中にも、部屋の外にはたくさんの霊が集まってきて、話をするだけで霊道が開き始めているんだとか。
高熱を出してしまった友達には申し訳ないですが、途中で中止したことで今があると思うと、あの時叫んでくれて本当によかったと思います。
なにもかも不完全な百物語でも、このような現象が起こってしまったので、皆様も安易な気持ちで行わないようにお気をつけください。
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