知り合いから聞いた話です。
その日は出張で、大阪に宿泊する予定でした。
夜、宿泊するホテルに帰ろうと、大阪の難波から梅田までタクシーに乗りました。
道が渋滞していて、なかなか進みません。
ぼんやりと窓から外を眺めていると、奇妙なものが目に入りました。
人が大勢行き交う繁華街の歩道。
何故か腹ばいになって、ずるずると進んでいる男の人が…。
こんなに人通りが激しいのに、歩いている人達は男を気にかける様子もない。
「え?何をしているんだろう?」
と思わずつぶやくと
「あぁ…お客さんも見えるんですか…」
とタクシーの運転手が答えました。
「あれは人やないんです。ここ、○○デパートの跡地ですわ。よくおるんですわ。まだ火事から逃げようとしてるんやね」
その夜は、一晩中電気を付けて休んだものの、朝まで一睡も出来なかったそうです。
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