【怖い話】横たわるおばあちゃん

私はそこそこに霊感があるほうで、見たこともこれまでに何度かあります。

その中で、一番鮮明に見たお話を。

それがいたのは、人がいっぱいいる交差点です。

信号待ちをしている人たちの足元に横たわった、そこら辺によくいる普通のおばあちゃん。

オバケって感じじゃなくて、ショートカットにパーマをかけたような、小綺麗にした60代ぐらいのおばあちゃんでした。

そのこめかみからは一筋の血が流れていました。

決して命に関わるようなケガではないんだけど、おかしいのは、誰もそのおばあちゃんに見向きもせずに、突っ立っているのです。

足元に人が横たわってるというのに。

そのおばあちゃんも、ただ寝転んでいる感じで、目も開いた状態です。

私はバイクに乗っていて車道にいたので、気にして見てただけなのですが…。

歩道の信号が青になって、たくさんの人たちが渡り始めました。

が、誰一人、足元に横たわるおばあちゃんを見ません。

自分側の信号が青になって進むときに、もう一度見たら、おばあちゃんはいませんでした。

怖いと言うより、不思議でした。

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