【怖い話】ザ・幽霊と白いもの

幼い頃、幽霊のようなものを見たことがあります。

小学校二年生のとき、下校中のこと。

その幽霊が現れたのは、普通のコンクリートの道路の上でした。

ぼわぁ~っと現れ、一瞬で消えていきました。

でも姿ははっきりと見えました。

白い着物を着ていて、頭には三角の布。

いわゆる、ザ・幽霊っていう感じの姿でした。

でも、不思議なことに、怖いとか気持ち悪いって感情はまったくなかったんです。

不思議に思ってその幽霊が出てきた場所に近づいてみると、雨上がりでもないのにそこだけ不自然に濡れていて。

直径にして、だいたい60〜70cmくらいの水溜まりの跡みたいなものができていました。

小学校高学年のときにも、幽霊のようなものを見ました。

その日は仲の良い4家族で、とある島のキャンプ場に遊びに行っていました。

そのキャンプ場にあるバンガロー付近は、夜になると街灯にカブトムシが集まるらしく、友達と一緒に夢中で走り回って捕まえていました。

走り回っているうちに、キャンプ場の一番奥にあるバンガローの近くまで行ったんです。

すると、バンガローの角の向こう側、山側から、ジャリッ…ジャリッ…と砂利を踏む足音が聞こえてきました。

友達が来たと思い、驚かせてやろうと、角の手前でじっと待ち伏せていたんですが、足音は角のすぐ向こうでピタッと止まりました。

少し待ちましたが、それ以上足音はせず。

変だなと思って角をのぞいてみたら、誰もいませんでした。

その瞬間、背中にものすごい寒気を感じ、全身に鳥肌が立ちました。

恐怖で叫びながら、泊まっているバンガローに走って逃げました。

途中、一度だけ振り返ると、さっきまで自分がいた場所の近くに白いものが見えました。

それが近づいてきていたら…と思うと怖くて、もう一度振り返る勇気は出ませんでした。

戻ってから友達全員に確認しましたが、そのバンガローの近くには誰も行っていなかったそうです。

それ以来、あの島には怖くて行けていません。

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