【怖い話】全員宛の電話

学生の頃に体験した話。

夏休み、お盆中に友達に不幸があった。

お葬式も終わったお盆明け、友達3人で友達Aの部屋で遊んでいたら、部屋にある子機が鳴った。

友達Aが電話を取る。

「はいもしもし…はい…はい…ちょっとまってください。おい、○○(僕)!お前に電話!」

友達Aの家に僕宛に電話?

僕は驚いて聞き返した。

「誰?」

「知らない。男の人。」

よくわからないまま電話を代わると、電話の向こうから男の声が聞こえた。

「あ、○○……元気?」

「え、ああ元気だけど…つうかごめん、誰?」

「Bいる?変わって…」

僕は首をひねりながらも友達Bに電話を渡した。

「B!何だか変な人から電話!お前にだって!」

「もしもーし!だれですか?……あ、切れた」

その後3人で話し合ったけど、声の主はわからずじまい。

でも何故だかその後、僕たち3人は黙り込んでしまった。

声に聞き覚えはなかったけど、もしかしたら…とみんな思っていたのかもしれない。

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