これは「肝試しなんかするなよ!」という戒めだったんだと、肝に銘じて忘れようがないのですが。
肝試し目的で、とある心霊スポットに車で行きました。
その心霊スポットは墓地だったのですが、墓地の周りにドーナツ状のぐるっと回る道があり、そこから何本か行き止まりの細い道路が伸びている感じの道でした。
回道に入った瞬間に物凄い豪雨に見舞われ、車のワイパーを全開にしても前が見えなくなってしまいました。
当時の彼と私は
「前が見えんで危ない。一端広い道に戻って出よう」
と、ゆっくりゆっくり車を動かして進み出しました。
回道を道沿いに進めば、一周して出入り口に自然と戻るのに、なぜか少し細いかつ行き止まりの道に毎回入り込んでは回道にバックで戻り、入り込んでは回道にバックで戻り、の繰り返しで墓地から出れない状態になりました。
流石に二人で
「ごめんなさい!もう遊び半分で来ません!すみません!本当にすみません!」
と声に出して、恥も何もかも掻き捨てて謝っていたら、やっと回道から墓地の出入り口、広い公道に出ました。
公道に出た途端、豪雨がピタッと止みました。
さらにそこは小高い丘なのですが、丘を下って別の道へ合流する場所に来たら、道路が乾いていたんです。
つまり、豪雨が降ったのは、私たちが入り込んだ場所のみで、その時間の時だけピンポイントに集中豪雨という状態だったんです。
しかも規模は小高い丘のみ。
そのことがあってから肝試しはしない派になりましたし、罰というものも本当に存在している、と思っています。
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