中学生の時の話です。
平屋で母と二人暮らしをしていました。
夜8時〜10時ごろだったと思いますが、壁を叩きながら移動する音が聞こえたんです。
「コン、コン、コン」という感じで。
母と一緒にテレビを見ていたのですが、二人ともその音に気が付いて目を合わせました。
テレビの音を下げ、二人ともじっとしていました。
「コン、コン」という音は、移動して玄関付近から裏口の方へ。
私も母も、絶対に誰かのいたずらだ!と思い身を潜めていました。
しばらくすると、その音は「ドンドン!!!ドンドン!!」と力いっぱいたたくような音に変わりました。
しかも部屋の四方八方から聞こえてきたんです。
私は状況を飲み込めず、恐怖で失神しそうになりましたが、母は玄関に走って戸をバンッと明けました。
とたんに、その音は止みました。
母強し。
その後、知り合いに来てもらって家の周りを点検してもらいましたが、特に異常はありませんでした。
どう考えたって人のなせる業じゃありません。
私の身に起こった唯一の恐怖体験でした。
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